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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
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06 / 09 Sat 15:17 #御風 ×

最近は、俺様にとって悪い事ばかり続く。


つい先日、わがバークレー邸は大幅な改装修理を行った。
母が「最近、流行の温室が欲しいわ」と言い出したのが、そもそものきっか
けだ。無論、俺が母に異を唱えるはずもない。
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これが、新しいバークレー邸だ。基礎部分は利用しつつ、1階から三階に至
るまで、かなりの部分に手を入れたため、以前とは殆ど別の屋敷になった。

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…まあ、内装についての紹介は省略する。

さて、屋敷の改装がほぼ済んだ後の、ある晩のことだ。
俺は母と、居間で会話をしていた。

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「そろそろ、お父様の命日だね」

「そうね…ねえキッド、あなたにお話があるの」

「なに、母様?これを機に、屋敷内にお父様の銅像でもたてる?」

「違うのよ、ねえ聞いて」

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「お父様が亡くなって、もう随分になるわね」

「え、そ、そうかな」

「それでね、母様…」

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「そろそろ、再婚しようと思うの☆」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」

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「だ・・・・・・・だれと?」

「いやね、決まってるじゃないの。ガイとよ…キッド、鼻が出てるわよ」

俺はショックのあまり、鼻が垂れたことにも気づかずにいた。

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「賛成してくれるわよね?」

無邪気に笑う、母…

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「・・・いや・・・・お、俺は・・・賛成っていうか・・・・むしろ、いやつまり・・・」

カタカタカタ、と膝が震えるのを必死にこらえる。

ついに。

ついに、来てしまった。
本当はずっと恐れていたんだ、この瞬間を・・・・・まさか母様が、ガイと再婚など
するはずがないと信じていた、いや信じ込もうとしていた。

しかし、もう…

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「あ、当たり前じゃないか。当然、賛成だよ!母様・・・幸せになって」

「ありがとう、キッド。嬉しいわ」

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満足げに自室へと戻る母を、階下から見送りながら、俺は無言だった。
横に立つデヴィッドが

「大丈夫か、キッド?顔色が悪いぞ」

と、気遣うような言葉をかけてきたのも、ほとんど耳に入らなかった。

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「もう、おしまいだ・・・・」

「違うよ、キッド。これから始まるんだよ、色々と」

「・・・」

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デヴィッドなどに、俺の気持は分らない。
母様は俺のすべてだったのに。



悪いことは続くもので、学校では相変わらず、エリザベスが俺を悩ませる。

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「キッドさまあ~どうしたんですか、今日なんだかちょっぴりアンニュイv」

「・・・」

頼むから、傷心の今くらい、俺を放っておいてくれ。

「元気ないキッドさま、リズがなぐさめてあげる!」

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がし

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「リズの思い、受け止めてえ☆」

え?

よ、よせ

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ヤーメーロー!!!!!!!!

どーんッ☆

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一瞬、目の前に広い川が見えた気がした。
岸向こうで亡き父が手を振っている。そして、まだ来てはいけないと、俺に…

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もう、限界☆(色んな意味で)

俺は、エリザベス・ホッジスを床に放り投げた。
(というより、重力に耐え切れずに、エリザベスが勝手に地面に落ちた)

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しかし、エリザベスはその巨体とは裏腹に、俊敏な動きですぐに起き上がった。
その恐るべき回復力…なんてタフな生き物なんだ。

「キッド様、ひどおい!女の子を床に落とすなんて!」

最近の鬱屈もあいまって、俺の中で、何かがぷちんと切れた。

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「いいか、もうウンザリなんだよ!」

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「お前みたいな、ぶくぶく太ったブスに付きまとわれるのは
迷惑なんだ!少しは鏡を見ろ、この豚女!!!」

「・・・・!!」

「金輪際、俺様に近寄るな!!」

教室は、一瞬しんと静まり返った。
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「リ…」

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「リズのどこが、ブスなのーーーー!!!!」

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「・・・・・」

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「リズはちょっと巨乳なだけだもん!キッドさま、いくら機嫌が悪いからって、
リズにやつあたりするなんてひどい!」

「・・・・・・う、うう」


「もう、キッドさまなんて知らない!今日は一日、口きいてあげない!」

なんだ、この暖簾に腕押し感。

そして漂う、敗北感。

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誰か、俺に救いを。



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