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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
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11 / 25 Sat 01:54 #御風 ×

先日の火事で、俺様は思いがけず素晴らしい名案を考えついた。
計画通りにことが進めば、憎いあのガイ・バーグマンを駆除することができる…

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計画はごく単純だ。(大体、こうしたハカリゴトはシンプルであればあるほど、
成功率も高まるものなのだ!)

まず、他の家族が家を空けている時を狙って、やつに和解を申し込み、酒を
勧めるのだ。「これまで、邪険に扱ってすまなかった」と謝り、母様との結婚
を認めてやるふりでもしよう。

…例え「ふり」でもむかつくが、計画の遂行のためにはやむを得まい。

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シャンパンに、少量の睡眠薬でも入れておけば、さらに確実かもしれないな。
まあ、ガイはバーテンダーをしていたという過去の割りに、笑えるほど酒に弱
いので、3~4杯も飲ませればすぐに眠ってしまうだろう。

やつが、ソファーでうたた寝をしたところを見計らって…

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先日の俺様がやらかしたように、暖炉に火をつける…
炎はめらめらと床を走り、絨毯へと燃え移るはずだ。全身にまわったアルコ
ールがガイの感覚を鈍らせ、ヤツは知らず煙を吸い込んでしまうだろう。

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そして、一気にフィナーレ!炎上だ。
もちろん、
火災警報器は外しておく。
ガイの死を確認した後、ゆっくり消防車を呼べばいい…間に合わなかったの
だと泣き崩れれば、一体だれが俺様を責められるだろう。

まあ、居間は焼けてしまうかもしれないが、屋敷をまるごとガイに乗っ取られる
ことを思えば、部屋の一つくらい安いものだ。

ふ。

ふ…ふふふ…なんて素晴らしい計画を思いついてしまうんだ、俺ったら!
凄い、凄すぎる。さすがサロモンの後継者。まったく、クレバー過ぎる自分が
時々、恐ろしくなるな。

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さて、計画を実行する機会は以外にも早く訪れた。
母が友人の家のパーティに招かれ、夜遅くまで戻らないという。兄夫婦もそれ
ぞれが仕事のため、家を空けている。
このチャンスを逃してなるものか。

シミュレーションの通り、俺はガイに向かって、かつて無いほど親い口調で語り
かけた。
「ガイ、今日は男同士の話があるんだ」
「・・・・何だい、いきなり」
明らかに、不審そうなまなざしだ。

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「実は俺もさ、色々と考えてみたんだ…あんたと、母様のことを」
「…」
「それで、気がついたんだ。やっぱり俺にとっての幸せって、母様にとっての
幸せなんだって」

こぽこぽこぽ…
透き通った黄金色の液体が、グラスに注ぎ込まれる。

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「仲直りしよう、ガイ。母様のために」
「ロージーのために?」
「そうとも!」
俺は厳密には、嘘はついてないぞ。害虫を駆除することは、すなわち母様の
幸せにつながるんだから。
そのために、一瞬だけの仲直りだ。

さあ、ガイ!飲むのだ!・・・・・・・・・・そして派手に死ね!!!

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「いや…遠慮しておこう」

ハア?



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「悪いけど、君と乾杯する気にはなれない」

ナンダッテェーーーーーーーーー??

「お、俺様がせっかく歩み寄ってやったのに!?結婚も許してやろうって
言ってるんだぞ!?」

ガイは肩をすくめた。
「結婚は僕とロージーの問題だ。君に許してもらう必要なんて、そもそもないん
だよ悪いけど」
「き、きさまッ」
「デヴィッドならともかく、君と酒を酌み交わすのは、今後もカンベンだね」

大体、君まだ未成年だろ。
そう言って、ガイはすたすたと立ち去って行ってしまった…。
なんという屈辱。
ショックのあまり、俺はがっくりと床にひざをついた。

おのれ…ガイ・バーグマン。
必ずお前を、追い出してみせるからな!覚えておくがいい!!

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