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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 08:34 ×
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02 / 11 Sun 22:35 #御風 ×

ブライトリバー連続放火事件、取材続行中~。
さて、今日あたしはブライトリバー東区にやってきた。
すべては、ここから始まった…。
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資料によれば、最初の事件は、今より三週間ほど前のこと。
ここロビンス邸のゴミ捨て場から、不審火が出た。時刻は午後8時。

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ここか…。(今は針金が張られているけど、多分事件後に施された物?)

うーん。
しかし、考えれば考えるほど、変なんだな。

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なぜ放火犯は、ここを放火の第一号に選んだんだろう?
比較的、人通りの少ない住宅街とはいえ、ビル裏のゴミ捨て場と違って、
ここは見晴らしがいい。不審な人間がいれば、すぐに目立ってしまう。
なのに、なぜここだった?

キキッ

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お、住人が帰って来たみたい。
おそらくこの家の主人、ネイサン・ロビンスだろう。
大手企業『アダマス』の管理職。家族構成は、妻一人、子一人。
ほんじゃ、取材開始といきますか。

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「ブライトリバータイムス?」
「はい、ダルトンと言います。ぜひ、お話をうかがいたくて」
「ふーん。しかし、もうかなり前のことだよ。うちの事件に関しちゃ、警察でも
とうに発表が済んでるし、君のところでも一度、小さくだが記事として載った
だろう。今更なにが知りたいんだ?」
「何でも。とにかく事件をもう一度、掘り下げてみたいんです。警察からの情
報提供は限定的ですし、現実に事件の解決は遅れています

「確かにね」
ネイサンは、不愉快そうに鼻をならした。
「あいつら、全く無能だからな。我々の税金を無駄遣いして、肝心の時には
役立たないときてる」

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「ま、いいだろう。うちに上がりたまえ、インタビューに応じよう」
「ありがとうございます!」

無能な警察か…。ずいぶん、えらそうじゃないの、このおっさん。

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「あなた、お帰りなさい。今日は随分、早いのね!」
「ただいま、ミニー」

ちゅっちゅ

あらま、随分ときれいな奥さんだこと。
そんなわけで、あたしはロビンス家へと通された。

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「パパ、おかえりなさぁーい!」
甲高い子供の声。
「ただいま、僕のダイアン姫~いい子にしてたかい?」
また、ちゅっちゅ。

わはは、何だか六十年代のホームドラマを見てるみたい。
羽振りのいい大会社に勤める夫、きれいな奥さんに、かわいい娘。
そして、まだま新しい一軒屋。
どこからどうみても、幸せな家庭の情景ってやつだね。

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「ダルトンさん、こちら娘のダイアン」
「こんにちは」
「こんにちわ!パパ、このオバちゃん誰?」

むきゃ。
誰がオバちゃんだ、このちびミソが!

「まー可愛いお嬢様ですね」
「はは、だろう?ダイアンは女優になるのが夢でね。すでに、時々子供モデ
ルの仕事もしているんだ」
「まーステキ」
「妻も昔、女優になるのが夢だったので、ダイアンのことは応援しているよ。
というか、彼女の方が一生懸命かな、はは」

はは…

きたきた、きたよー。親馬鹿の一つの典型。ステージママと、スターを夢見
る女の子。



さて、インタビューを始めましょう。

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「正直に言うと、私はこの一連の事件は異常者の犯行だと思っているんだよ」
「はへ?」
いきなり結論にすっ飛んだよ、この人。
「だって、そうだろう。どう考えても、頭のおかしい人間のすることじゃないか」
「ええ、まあそうですね…」
「嘆かわしい世の中だ。今やまともな人間なんて、ほんの一握りだよ。毎日働
き、家族を愛し、健全な経済活動を行う。これが人としての正しい姿だ」
そう言って、胸を張る。
あたかも自分は正しい人間の代表だと言わんばかりに。

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「ところが、今はフリーターだの、ニートだので、世の中溢れ返ってる。スーパー
マーケットで非常識な店員に出会ったら、まずアルバイトだと思っていい。
これじゃブライトリバーは駄目になる。ねえ、ダルトンさん」
「はあ」
「しかもここ数年で、フロータウンにどれほどの汚らわしい店が出来たことか。
私は通勤途中に目にするが、男のくせに化粧をしてドレスを着たやつらが、通り
をぞろぞろと歩いてる。ああまったく、世も末とはこのことだ」
「・・・・」

話題変えよっと。

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「事件のあった日は、午後七時半に帰宅されたんですよね」
「そうだが」
「その時、何か変わったことはありませんでしたか?見かけない人を見た
とか、見慣れない車が止まっていたとか」
「ふん、警察と同じ質問だな。何もなかった。いつもと同じ、平和な住宅街
だったさ」
「知らない人間を見なかった?」
「ああ」
「この辺のご近所の方とは、みな顔見知りですか?」
「もちろん。全員と親しいわけじゃないが、挨拶くらいはする。顔くらいは見分
けられるよ」
「…」
「警察も近所に聞き込みには行ったようだが、めぼしい証言は得られなかった
ようだ」

ネイサン・ロビンスの証言は、何を意味しているのか。

見慣れぬ人はいなかった。

見知らぬ車もいなかった。それってつまり…

…ぐるぐる。

あたしが一人ぐるぐるしていると、お茶にさそわれた。
「子供たちのおやつだけど、良かったら一緒に…」
「あ、ありがとうございます」
手作りおやつか。すごいねー良妻賢母だね。

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ちなみに、これが女優志望とやらのダイアン・ロビンスちゃん。
…父親に似てしまった模様。
遺伝子って残酷だ。

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「そう言えば、この家のお向かいには、どんな方が?」
「マレーさんという、年配の婦人が住んでらっしゃるわ。小さな幼児を最近、養
子に引き取って育ててらっしゃるの」
「マレーさん、ですか」
頭の中に、メモメモ。
「そうそう、左斜め向かいの家には、この時間行っても無駄だと思うわ

奥さんの、ミニー・ロビンスに忠告された。
「何故です?」
「そこの奥さん、市長官邸で家政婦してるの。いつも夕方遅くにならないと
帰ってこないのよ」
「へー」
ネイサン・ロビンスが補足した。
「時々、僕が帰宅するぐらいの時間に、食品配達受け取ってるのを見るよ」
「大変よねえ、旦那さんがいないって」

ふーん…。


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