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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 10:13 ×
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03 / 14 Wed 00:03 #御風 ×
ここは『ベルヌイ』。
…仏語で「美しい夜」という意味の名を冠した、老舗のナイトクラブだ。
『KISXXX』に比べると、まだ幾らか品の良い店がまえ。
が、調べによれば、ここもブランドンファミリーの庇護下にあるらしい。
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カウンターに座ると、ちょっと男前なバーテンに話しかけられた。

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「お姉さん、記者?」
「へえ、一目見ただけで分かるの?」
「ここに立って色々見てるとね、見分けられるようになるんだ」
そう言って、穏やかに微笑む。

このバーテン、なかなか如才ない。それに勘も鋭いみたいだ。
『KISSXXX』の店番の男は、とても取り付く島がなかったけど、彼ならあた
しの知りたかった情報を教えてくれるかもしれない。

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「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「…面倒ごとは、好きじゃないんだ」
「…」
「どうせ、穏やかな話題じゃないんだろう?そうだな、さしずめブランドンファ
ミリーに関する事柄ってところか。違う?」

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ビンゴ

「リラード・ブランドンに会うには、どうしたらいいの?」
「…」

ブランドンファミリーのトップ、リラード・ブランドン。
たかが一介の記者であるあたしにとって、彼は殆ど雲の上の人物に近い。通常
の取材ならば、正規の手続きを踏んだ上で、取材依頼をすればいい。けれど、今
回のように、相手が一般人ではない場合…

いちかばちか、彼の周辺から攻めてみるしかない。

「どこへ行けば、彼と話せるかしら」
「知らないね。俺は、ただのバーテンだよ」
「バーテンダーは、夜の世界のことなら、神様よりも詳しいんじゃない?」
「おだてても、無駄。」



かさり。

紙幣を無言で、グラスの下に挟むと、バーテンの目がちらっと素早く動いた。

「…」

snapshot_9185d4b1_d300bf89.jpg

――――――――――週末の夜は、愛人の店によく現れるそうだけど

「…ありがと」

小さく礼を言うと、あたしは急いで席を立った。
運の良いことに、今日は金曜。週末の夜に入ったばかりだ。
ルビークラブに行けば、リラード・ブランドンを取材できるかもしれない。急い
で向かわなければ。



snapshot_9185d4b1_b300c0ff.jpg

それにしても…

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店を一瞥して、ちょっぴりゲンナリ。
娘ほども年の差がありそうなムスメ相手に、鼻をだらりと伸ばしたオヤジが
いっぱいだよ。いい年して、やだねえ。

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こういう店で羽根を伸ばしたがる気持は分からなくもないけど、昨今は計算
高い娘が多いからな~。
気がつけば、尻の毛まで抜かれてました、なんてことにならないよう、せい
ぜい気をつけて頂きたいものです。

なんて、大きなお世話だけどね。
さ、目的地へ急ごうっと。



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