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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 08:47 ×
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03 / 21 Wed 00:37 #御風 ×
 「・・・」

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何で?


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…何で俺、こんなところにいるんだ?
ただの夢なら、早いところ醒めてくれ。頼む、夢であってくれ。



俺…アイザック・ウェルズは今、何故か警察の拘置所にいる。
無機質な壁と床。静寂。まるで映画の中にでも迷い込んだみたいな気分だ。
けど、この手に触れるベッドスプリングの感触は、今のこの現実が決して夢な
んかじゃないことを教えてくれる。

正直、ワケが分らない。
どうして。

どうして、こんな事に?一体何がどうなってんだ?

いや、いや。


とにかく、落ち着け、俺。
…今日あった出来事を、整理してみよう。

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今日、俺はいつものように、授業の後でバーニーズバーへ向かった。
バーナードと何か口論していた奥さんは、俺の顔を見て、さっさと帰り支度を
始めた。まるで、旦那とこれ以上、一分でも同じ建物にいたくないとでも
言うかのように。

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バイトは順調だった。
うっかりミスや、事故を起こすこともなく、バーナードの罵詈雑言だって、いつ
もより、ほんの少しだけ穏やかに聞こえたくらいだ。

そう、本当に…いつもと、何一つとして変わらない日だったんだ。

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…そういや、一つだけ、いつもと違うことがあったな。

仕事を終えた後、俺はバーナードと、今月の給料について、再度話し合いを
したんだ。

やつは、初めこそブチブチ言っていたけれど、俺が兄貴に助言してもらった
通り、労働者法のことを持ち出すと、すぐに黙ってしまった。
結局、給料も支払われることになり、ついでに俺は今週限りでこの店のバイトを
辞めることをバーナードに告げた。

バーナードは気が抜けたのか
「好きにしろ」
と、苦虫を噛み潰したような顔で呟くだけだった。

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今回のことで分ったけど、結局、バーナードみたいなケチ野郎は、相手の無
知や無力につけ込んでいるだけなんだ。

まあ、だから今回の件は、俺自身の無知もいけなかったわけだ。

実際、兄貴には電話口で叱られてしまった。勉強不足だって。
今、大学じゃ試験中だって言うのに、忙しい兄貴に泣き言のような電話をして、
俺ってホントダメな弟だよな。

それにしても…

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俺は何でまた、今日に限って店の戸締りを確認しようなんて、思いついたん
だろう?

バーナードと俺とサニー、三人が店を出たのは、ほぼ同時だった。
俺が覚えているのは、店を一歩出たと同時に、バーナードの携帯が鳴り出した
こと。そして、サニーがそんなバーナードを尻目にさっさと歩き出して、俺もそれ
に釣られて歩き出したってことだ。

で、家に戻ってしばらくしてから、ふっと疑問が頭をもたげたんだ。
「あれ?店の戸締り、大丈夫か?」
…って。

バーニーズバーの裏口の鍵なら、ゴミ捨て場の側の敷石の下に、スペアが
隠してある。以前、サニーがこっそりと教えてくれたんだ。

気になると、いてもたってもいられない性格の俺は、その後何が待ち受けてい
るとも知らずに、自転車に飛び乗ったのだった。

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…止めときゃよかったんだ。

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…けど、普通、考えてもみないじゃないか。

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まさか―――――店のゴミ捨て場が―――――燃えているなんて!

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…結局。
運良く駆けつけた警察官(パトロール中だったそうだ)が、無線で消防車を
呼び、ゴミについた火は消し止められた。

燃料と煙の匂いが、辺り一面に充満して胸が悪くなりそうだった。
けど、本当に気分が悪くなったのは、巡査が俺を怖い顔で睨みながら

「君、ちょっと事情を聞きたい。署まで来てもらおうか」

と、言った時だ…。


あーどうやら、俺は、放火魔ってことになりそうな様子です。
神様。


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