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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 10:33 ×
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03 / 23 Fri 00:32 #御風 ×

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この日、ハイスクールはアイザック・ウェルズの噂で持ちきりだった。

今朝の新聞にも、テレビのニュースにも、アイザックの名前こそ出ていなかっ
たけれど、「ブライトリバーハイスクールの生徒」が重要参考人として警察に
保護されたというニュースを聞けば、対象はおのずと限定されてしまう。

今日、学校に来ていない生徒は、アイザックただ一人だ。

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―――――アイザックが!?

―――――うちの学校の生徒なんて、限定されてるから…

―――――でも、信じられないよ

みんな、動揺した表情で事件の事を話し合っている。
かく言う僕自身、テレビのニュースを目にした時は、驚愕したものだった。
僕の同級生が、警察に拘留されたなんて…しかも、それがあのアイザック
だなんて、そんな事ってあり得るのか。

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…確か、アイザックは店を辞めるって言ってた。給料を払ってもらえないって。
僕の前では笑ってたけど、内心はきっと色んな怒りでいっぱいだったろう。

だからって、店に火をつけるか?まさか、アイザックがそんなことを…

正直―――――――僕は今、かなり頭が混乱している。


「ほーんと、こわいわねー!」
エリザベス・ホッジスの、けたたましい声がした。

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「まさか、アイザックが逮捕されるなんてねえ。キッド様の家に放火したのも、
あいつなのかしら…ホント人間ってわかんないもんよねえ」

「ちょっと、エリザベス!」

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リナが鋭い口調でエリザベスに詰め寄った。

「ニュースちゃんと見たの?アイザックは重要参考人として、警察にいるだけ。
逮捕じゃないの!」

「はあー?同じようなことでしょ?」

「ちがうでしょ、全然」

エリザベスは、不快そうに鼻を大きく鳴らした。

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「リナってさー、リズが巨乳だからって馬鹿だと思ってるんでしょ?言っとくけ
どねえ、あたしだって伊達にワイドショー見てるわけじゃないのよ、いい?」



「警察が身柄を押さえたってことは、アイザックのことを怪しいと思ったからよ。
逮捕なんてウラが取れてから、改めてすればいいんだもん。結局今の段階で、
アイザックは99%犯人みたいなもんじゃない」

「犯人か、犯人じゃないかは、パーセントで表せるようなものじゃない。それに
アイザックはあたしたちのクラスメイトで、あなたにとっては幼なじみなんでしょ?
どうして信じてあげないの?」

「何言ってんの?いざとなれば、人間何だって出来るわよ。クラスメイトで幼
なじみだって犯罪者になる可能性はあるし、怪しけりゃ疑うのは当たり前じゃ
ん。あんたが信じるのは勝手だけど、何でそれをリズにまで押し付けるわけ
え?なんか超うざいんですけどッ」

ざわ…ざわ…

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僕は何だか気分が悪くなった。
正直、エリザベスの言うことにも、一理はある。

…でも…

今、気がついた。
僕は何だかんだ言って、今の今まで、アイザックが火をつけたと思い込んで
いたんだ。
まさか、あいつが…と。
胸の中で否定しておきながら、その実、一方ではアイザックが火をつけた理
由を考えて、自分を納得させようとしていた。

――――何で信じてあげないの?

リナ・ポーターの言葉が、胸に突き刺さるようだった。


「おい」

こんな時に。
よりによって、レナードが近づいてきた。

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「残念だったな、お前の大事なお友達、放火犯だったってさ」

「・・・・・」

「どうせ、バイト先でトラブったってとこだろ。アイザックの奴のことだから、金
がらみかな。お前なにか事情知ってんじゃねえの?」

「・・・・・って、言うなよ」

「は?なに?聞こえないぜ、もそもそ喋ってんじゃねーよ」

次の瞬間。
腹の底から、一瞬、自分のものとは思えないような低い声が出た。

「アイザックのことを…放火犯だなんて、言うなッ!!」

そう叫ぶと、僕はレナードに飛びかかっていった。


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