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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 12:26 ×
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10 / 15 Sun 01:11 #御風 ×

ジェシカは、よく水槽を見てます。
「熱帯魚、好きだね」
「うん…」

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「この間、新しく買ったんだ」
「へえ、どんな魚?」
「えっとね…コバルト・ドワーフ・グラミーとピメロドゥス・ピクタスとトランスルーセ
ント・グラスキャット…」
「ごめん、聞いておいてなんだけど、全然分かんない」
「いいよ。でもきれいだよ、今度、うちに見に来なよ」
「うん」

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ジェシカの家は西区にあります。何度か遊びに行ったけど、すごい豪邸…うち
が何個か入っちゃいそうなくらい大きいんです。確かお父さんは、スポーツ用
品の会社を経営する社長さんだったはず。
何でもホールデン家は、昔からブライトリバーの地主さんだったそうです。

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今は休み時間。みんな思い思いの事をしています。
バービーは鏡でおめかし中。そう言えば彼女は小学生の時も、オシャレが好き
な子でした。お母さんが美容院を経営しているからでしょうか。

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「取り消せよ!」
突然、教室に大声が響き渡りました。声の主は…レオンです。
彼が大きな声を出すなんて、珍しい。相手はどうやら、レナード・ブラックのよう
です。

「なんだよ、単なるジョークだろ、マジにとんなよ」
「言っていい冗談と、悪い冗談があるだろ」

私はそばにいたリナに囁きました。
「ねえ、何があったの?」
「うん、レナードがねー…ほら、レオンの家ってお父さんいないじゃない」
そう言えば、レオンの家は母子家庭でした。
お母さんと、小学生の妹との三人暮らしなんです。
「で、レオンのお母さんが市長官邸で家政婦してるって聞いて“じゃあ上手く
やれば、お前のママ、金持ちの議員の二号くらいにはなれるかもな”って…」
「何、それ!」
私はびっくりして、思わず小さく叫んでしまいました。

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レオンが怒っているのに、レナードは薄ら笑いを浮かべたまま、挑発的に彼を
見ているだけです。
レナードが、こんなに嫌らしいヤツだなんて、知りませんでした。
親のことで人をからかうなんて、絶対にしちゃいけないことのはずなのに…。

ぷっと、誰かの小さな笑い声がしました。

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「やれやれ。あれくらいでキレるなんて、やっぱり余裕のない母子家庭で育った
やつは駄目だな

キッド・バークレーです。
小さな声だったけど、私の立っている位置には届きました。すぐそばにいたバービー
にも聞こえたようです。

バンッ

バービーが机を叩いて、勢い良く立ち上がりました。
「ちょっと、バークレー、今のなによ!?」
大きな声!思わず、みんなが振り返りました。
「あ?何だよ、ライト、お前に関係ないだろ」
キッドが不機嫌そうにどなり返します。

ど、どうしよう、今度はこっちでケンカ勃発!?

すごい剣幕で、バービーが詰め寄ります。
「悪いけど、うちも母子家庭よ。今時、珍しくもないじゃない、それがなに、余裕の
母子家庭ですって?あんたの家はなによ?」
「俺の家がなんだよ!」
「あんたの母親は、七十過ぎの爺さんを財産目当てにたらしこんだんでしょ、街中
が知ってるわよ!それに比べりゃ、父親がいないくらい…」

バシッ!!!!


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信じられない…キッドがバービーを平手打ちしたんです!しかも音からすると
かなり、本気の平手打ち。
バービーは女の子なのに、キッドってひどい!
殴られて、バービーは一瞬呆然としていたようですが
、すぐに
「このヤローー!!!!」
と叫ぶなり、キッドに掴みかかって、教室は一気に大騒ぎに。

「何やってんだお前らー!!!!」

先生がそう叫ぶまで、騒ぎは続きました。
私達のクラス、一体これからどうなってしまうんでしょう。
…不安でたまりません。

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