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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 11:55 ×
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05 / 01 Tue 02:57 #御風 ×
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「…ちっ」
先日の、レオン・ブロッサムとの一件を思い出す度、むかついて仕方ない。
たかが喧嘩、それも俺の一方的な勝利だったというのに。
何でアイツが絡むと、こうスッキリしない気持になるのだろう。



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結局、あの後、リナと話し合った。

「何かに対してわけもなく、強い嫌悪感を抱く時って、自分自身の内面に
関係があるのかもよ」

「俺がブロッサムを嫌う理由は、俺自身にあるって言うのか?」

「そういう可能性もあるって話。だって、レナードが何であんなにレオンに突っ
かかるのか、はたから見てるとワケ分んないよ」

「お前が女だから、よく分んねーんだろ」

結局、どっちが上かって話なんだ。
群れあって仲良しこよしでいたがる女と、序列をつけなきゃ治まらない男とは
どうしたって思考回路が違ってくる。
けど、俺の言葉に、リナは何とも答えなかった。

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「にーた」

「?」

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「レックス」

何だこいつ、もう歩けるのか。ガキの成長ってのは、早いんだな。

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「ったく、スカイラーの野郎…子守のくせして、ガキを自由にしておくなよな」

「にーた、だっこ、だっこ」

「…」

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「…ったく」

小さな手が肩に触れる。見れば、小指の先まで、きっちりと小さな爪が生え
揃っている。耳も、鼻も。小さいながらきちんと人間の形をしている。

俺にも、こんな小さかった時期が、本当にあったんだろうか?
何だか信じられない気持だった。

キイ…

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「レナード坊ちゃん、レックス坊ちゃんを見かけませんでしたか」

!?


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「な、何だ!部屋に入る時はノックしろって言ってるだろう!」

「ほ、こりゃ申し訳ありません、ついうっかり」

俺は慌てて、レックスを床に下ろした。

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「そうだ、レナード坊ちゃん、お話があるんで」

「何だ?」

「実はボスから、坊ちゃんの教育係の件で…」

スカイラーによれば、今度ブランドンのところへ行って勉強して来いと言う。
やれやれ、一体どんな『たいした』勉強なんだか。

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「ぼっちゃ~ん、レックスぼっちゃん、じーじでちゅよ~」

「…」

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「じーじ、じーじ」
レックスは、きゃっきゃっと嬉しそうに笑う。

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「…ふん」

まあ、今はせいぜいジジイのお守りで喜んでればいいさ。
そのうち知恵がつけば、嫌でも自分を取り巻く状況が分ってくる。それがいか
に不自由なものか…

自分の歩く道に、どんな血なまぐさいレールが敷かれているか。

お前にも、いずれ分るだろう。
レックス。


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