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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 11:55 ×
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05 / 20 Sun 20:11 #御風 ×
今日は出勤するなり、「おい、今晩は特別な客が来るからな」って、マービン
に言われた。
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なんでも、この街を牛耳るブラックファミリーの御曹司が来るんだってー。
名前は、レナード・ブラックって言って、まだ十代らしい。
あたしは、まだこの町に来たばっかりだけど、ブラック家については、ちょっ
ぴり聞いてる。何でもすっごいお金持ちで、この街じゃいわゆるセレブ。
マフィアで、セレブ。かっこいー。

だれが選ばれるのか、けっこう店の子たちみんな噂してたんだよね。
そしたら、じゃーん!あたしのところに来たよ☆

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「いらっしゃ~い」

えへへ、実はねー内心、そんな予感はしてたんだ。
だって、ここでルルが一番可愛いもん♪
年だって、一番若いもんねー。お客さんだって、みんな若いコの方が好きって
言うよ。ルルの肌、ぴちぴちしててイイんだって。

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―――――妻と君とは、同じ生き物だとは思えないくらいだよ

だって。
お客さんたちの話を聞いてると、女って枯れちゃうと、もうおしまいだな~って
思う。あーあ、あたし年取りたくないな。
ずーっと、今のままでいたい。いわゆる、アンチエイジング?
しわくちゃになって、旦那さんに馬鹿にされるなんて、想像するだけで、ぞっと
しちゃう。


初めて見たレナード・ブラックは、けっこうハンサムだった。マフィアだって言う
から、もっと、ぎとぎとしたニキビのあるマッチョかと思ってた。
そうだよねー、まだ十代なんだもんね。

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ギシ…

「…」

「…」

…なんか、何も喋ってくれないよ。
沈黙って、ルルものすごく苦手なんだけど。

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「おなまえ、聞いていいですかー?」

知ってるけど。でも一応、コミュニケーションとらなくっちゃ。

「ブラック」

「え?名字?」

「こんなとこで、名前なんかどうでもいいだろ。ブラックって呼べよ。いやなら
好きな風に呼べよ、アランとかスミスとか」

むー。

女の子キライなのかな、この子。十代の男の子って、普通こんな状況だと
冷静じゃいられないよ?もっと期待とか色んなものではちきれそうになってる
もんじゃないの?
ルルとベッドに入ってるってだけでも、もうちょっと嬉しそうなそぶり、して欲
しいんですケド。

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「…じゃあ、ブラックさんで」

「よし、さっさと済まそう」

「え」

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どさり。

きゃは、思ったより積極的ー。
なんだ、単にやりたくて仕方ないだけだったんだーもう、正直じゃないな♪
ルル、こういう俺様キャラって嫌いじゃないよ。お客さんにも時々いるし。
「やん、強引~」
甘えた声で言ったら、うるさい黙れって言われちゃった。こわーい。



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「ルル、強引なヒト好きだよー。今のブラックファミリーのトップも、相手殺して
奥さん略奪愛しちゃったんでしょ、そういうのって、スゴイかっこいーよね」

「…」

いきなり、手が止まった。

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「…どこで聞いた?」

え?

「どこでそれを聞いたって、言ってるんだ。言え!

「わ、わかんない…お客さんかな、仕事中に色々とおしゃべりするから…」

「顔は覚えてないのか?」

「だって色んなヒトが店に来るし、ルルあんまり記憶力よくないから…誰に
どこで聞いたのかも覚えてないよ、ごめんなさい」

レナード・ブラックの態度があんまり凄みがあって、あたしは彼が十代だって
ことも忘れて震えあがってしまった。

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レナード・ブラックは、いきなりあたしの上から退いて、ベッドから降りてし
まった。うそ、まさか…

「帰る。店のヤツには適当に言っておくから、お前は今回の仕事料もらっとけ」

「…」

ナニソレー

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バタンッ



…こ、怖かった。まじ怖かった!
なにアレ!あんなに怒るようなこと、あたし言った??

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本当は、噂してたお客さんの顔も名前も覚えてたけど、あんまり怖くて口に
出せなかった。だってルルのせいで、変なトラブルになったら嫌だもん。

…あの子、お父さんのこと、知らなかったのかな。
どうしよう、ルル、ここクビになっちゃうかも。



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