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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 10:33 ×
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12 / 20 Wed 03:39 #御風 ×

日曜の朝が来た☆

僕は約束通り、バービーの家に向かった。彼女の家はフロータウンの中心
街にある。バービーのお母さんが経営するヘアサロンの上2~3階が、家族
の暮らす居住階なんだってさ。

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へえ、なかなか大きいな。
そう言えば、うちの姉ちゃんも、ココ利用したことがあるって言ってたな。
『なんか、カッコいい美容師さんがいたわ』なんて、長年の恋人がいるくせに
何を言ってるんだか~。
ま、姉ちゃんは僕よりずっとマジメなんだけどね。

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ちょっと早く着いちゃったよ。
きょろきょろ。
バービー、いないかな~。まだ家で準備してるかな?
どんな格好で来るんだろ。スカートだといいな。ついでに、ミニだともっと嬉
しいな~♪
僕、女の子のスカートの中身って、夢とロマンだと思うんだよね☆

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あ、あれがバービーのお母さんか。
わあ、きれいなお母さんだな~!僕の母さんも美人だけど、末っ子の僕が十代
なくらいだから、もう結構な年なんだ。最近じゃ、よく鏡の前に立って、真剣な顔
でしわのチェックしていたりする。
多分、父さんが年下だから、ちょっぴり焦りを感じてるんだろう。

…なんて事を考えていたら、バービーがやって来た。

「おはよ!」
「きゃ!」
あれ?

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なんか、びびられちゃった。
そのうえ、怒られちゃった。バービーは僕の背中を押すようにしながら、
「早く、外に出てよ!」
なんて言って、ぷんぷんしていた。
まあ、怒ってるのはポーズだけっぽかったけど。あのきれいなお母さん
に挨拶してみたかったんだけどな~残念☆



その後、僕たちは例のケーキ屋へ。

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うん、なかなかイイ雰囲気じゃないか?
単なる口実だった割には、ケーキも美味しかったし、バービーはすっか
り女の子らしい表情になってる。誰かと仲良くなりたいときは、食卓を
囲めばいいって、父さんも言ってたしね。

「食べてみる?」
「じゃ、ちょうだい」

ぱくっ

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お、手ごたえあり☆
うんうん、イケる。これはイケるぞー。
この調子なら、今日で一気に進んじゃえるかもしれない。バービーと僕、けっ
こう相性いいみたいだし。


バービーからの提案で、僕たちは、その後、ボーリング場へ向かった。

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ボールを投げるバービーの後姿のショットは割愛。いやースカートからちら
ちらと覗く足がいいねー。バービーに足がキレイだねって言おうかな?
いや、ちょっとオッサンくさいか。やめとこ。

ごろごろごろ。
だーん。

くるっ

…ん?

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「エディー、悪いけど、やっぱこれで止める」
「へ、どうしたの?」
まだ一投目じゃないか。
「爪が割れちゃった」
ありゃ。

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「見せてみて~」
「伸ばしてたのになあ。もうちょっと気をつければよかった、バカみたい」
声から察するに、かなりしょげてるみたいだ。確かに間近で見た彼女の爪は、
綺麗に手入れされている。割れた部分だけが、ちょっぴり痛々しい感じになっ
てる。
「大丈夫、痛くない?」
「ん、それは平気」
「…」
「なに?」

催促されて、僕はするっと思ったことを口に出してしまった。

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「指、きれいだな~と思って」

「…なに、言ってんのよバーカ」

バービーは、そう言いながらも、僕の手を振り払わなかった。
ふう。
うっかりこの場面で、足って言っちゃわなくて良かった。足と指とじゃ、
印象ががらりと違っちゃうもんね。





ひとしきり、二人で遊んだ後。
紳士用トイレに行ったら、なんと同級生のアイザックに会ったよ。

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「なあ、さっきバービーといたろ?知らなかった、お前ら付き合ってるんだ」
「え~まあ、そんな感じ?」
そういう事にしとこう。
「アイザックこそ、誰と来たんだよ」
「はは、違う違う、俺はここで掃除のバイトしてんの。手が足りない時だけの
臨時だけどさ」
へえ~。
「ここが臨時なら、いつもはどこでバイトしてんの?」
「この近くの、バーニーズっていう食堂。ウェイターとか、雑用とか、とにかく
すっげー忙しいよ。ここの方が楽だけど、不定期だから額が稼げないんだ」
はあ、なるほど。
しかし、アイザックは十代でそんなに金を稼いでどうするんだろう。

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「何言ってんだよ、進学費の足しにするに決まってんじゃん」
ええ?
「ちょっと待てよ、そんなの無理だよ!子供に稼げる額じゃないって」
「だから、奨学金とか、色々あんだってば。親に負担かけられないんだよ、
俺のうちの場合」

すごいなーこいつ。
僕なんて、何もかも父さん母さんにおんぶ抱っこだよ。多分、大学の費用だっ
て全部親任せだろうなあ。

「んじゃな、バービーによろしく」
「うん…」

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外は、もうすっかり日が落ちて暗くなっていた。
「タクシー、もうすぐ来るよ」
「うん」
「今日、楽しかったね~」
「ん、まあね」
黄昏の暗さの中で、バービーがそっと微笑んだのが分かった。あー何だか、
胸がどきどきしてきた。よし、いっちゃえ僕。

「ねえ」
「ん?」

snapshot_112e3de0_d27fb349.jpg


ちゅ。



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「…ごめん、いきなり」
「…別にいーよ」


…はい。
そんなわけで、僕とバービーは付き合うことになったのでした。


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