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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 09:11 ×
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01 / 01 Mon 21:25 #御風 ×

やあ、皆さん初めまして。僕の名前は、マイケル・ハート。
今年度から、ブライトリバー市警察の捜査一課に勤務することになった、
新米刑事だ。以後、お見知りおきを。

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ここが、僕の勤める市警察署。
フロータウンのオフィス街の外れに位置している。何でも、前市長の時代に、
ブライトリバーから、この地へ移転してきたんだそうだ。立派だけど、いまいち
華がないっていうかね…。まあ公共の庁舎なんて、こんなものかな。

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手始めに、同僚の紹介をするよ。
まずは、彼。我らが親愛なる、ジョゼフ・グリーマン署長殿。御年、64歳。

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「諸君!BRにおける犯罪の発生率と、我ら市警察の検挙率の比率は、年々
悪化の一途を辿っており、市民の目はますます厳しく…」

はあ~つまらない。
彼の説教…いやいや、彼のご高説は、とにかく半端じゃなく長い。警察官に
なって覚えた最初のスキルは、グリーマン署長の小言を右の耳から左の耳
へと、スルーさせる技術だった。
何故って、彼は実のある話はほとんどしないんだ。
署長の話を要約すると、『検挙率を上げろ、不祥事を起こすな』
以上。
そんなこと、わざわざ言われなくたって、皆が承知してるさ。

署長の演説が終わると、ようやく真打ち登場。
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「あーそれじゃ署長に代わり、本日の議題に移る。まず、今月の7日に起きた
二丁目のコンビニエンスストアにおける、十代の二人組みによるコンビニ襲撃
強盗事件についてだが…」

彼は、僕らの実質的なボス、リビングストン警視。通称、ダンカー。
何でも、いつもドーナッツを(コーヒーに浸しながら=Dunkしながら)食べて
いるからだってさ。世間の警察官像を裏切らない、ステキな男だ。

「マイケル、おい」
ん?

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「マイケル、ミーティング中にぼうっとするな。ダンカーの話中だぞ」
おっと、兄貴に小声で注意されてしまった。

これが、僕の兄、アダム・ハート警部。奥さんと、小学生の娘が一人いる。
彼はダンカーの指揮のもと、現場で僕たちを率いる立場にいる。
実際の仕事ぶりはまだ知らないけれど、少なくとも、ダンカーには、信用され
てるみたいだ。

兄貴の隣りに座っている男は、マーセル・グリーマン。
名前からも分る通り…そう、グリーマン署長の息子だ。

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役職は警部補。老けて見えるけど、実は僕とそう変わらない年頃だ。にも関わ
らず、大学を卒業したばかりで、もう警部補。
僕の父さんなんか、定年を迎えるまで、巡査部長だったってのにね。父さんが
アダムと僕を苦労して大学へ送ったのは、叩き上げとキャリアの差が、今より
もずっと厳しかった時代に生きた、父さんなりの意地だったんだろう。

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「警部ったら、彼を呼ぶ時は『ハート刑事』でしょ?今朝もご自分で言ってた
じゃありませんか」
「おっと、しまった」
「しまったじゃないですよ、もう」

そう言って笑ったのは、エリナ・ポーター。
僕よりも大分、ベテランの女刑事だ。僕は心の中で、ひそかにアネゴと呼んで
いる。一応、僕の教育係だ。

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「なあなあ、放火犯を捕まえたら、俺ら昇進できるかな?」
背後で、バージル・パーカーがこそこそと、隣りのアンディ・ニューマンに話
しかけるのが聞こえた。彼らは二人とも、内勤の巡査だ。

「ん?さあ、出来るんじゃない?あんま興味ないから、どっちでもいいけど」
「…」
いかにもアンディらしい、パーフェクトに適当な返事だ。

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実は彼は、僕の大学の同期で―――あー…一応、親友だったりする。
子供の頃から警察官になるのが夢だった僕と違って、大学卒業まぎわに
なってから
「なんか、警察官ってかっこいいよなあ」
と、突然の針路変更をしたという、適当すぎる経歴の持ち主だ。アンディの
成績で、まさか警察学校に受かるなんて思わなかったけど、昔から要領だ
けはいいやつなんだよな。いつの間にか結婚してるしさ。

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「それよりさ、聞いてよ。おれ、このあいだ、ランドグラーブの新妻の顔見
ちゃってさ。なーんか、お人形さんみたいで可愛いの!やるな~マルコム・
ランドグラーブのやつ」
街の名士を、やつ呼ばわりか。
「まあ、俺の奥さんにはかなわないけどねv」

ねえ、アンディ、いま、かいぎちゅうだよ?

あと、君の奥さんのアビーは、どう考えても『可愛い』系じゃないっていうか…

「うるせーなあ…」

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ぼそっと、低い声がした。

リカルド・ローズだ。

彼は風紀犯罪取締部隊の一人だ。今日は非番でいない、ネリー・ダルトン
という男とコンビを組んでいる。

彼はどういう事情があったのか、脱サラして、警察学校に志願したという
変り種。だから若く見えるけど、実は兄貴より少し下くらいの年齢だ。
どういう人物か、僕はよく知らない。
知っているのは、ケンカが異常に強いということくらい。
ダルトンとローズのコンビは検挙率も高く、いずれ刑事になるだろうと皆は
噂している。

しかし、雰囲気が怖いんだよな、こいつ…。


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