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ここはPCゲーム『ザ・シムズ2』の 物語風プレイ日記を公開しているサイトです
05 / 19 Sun 12:26 ×
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01 / 16 Tue 01:29 #御風 ×

今日、輸入雑貨店『フィーべ』は定休日。
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もちろんバイトはお休みですが、私はお祖母ちゃんの家に遊びにきています。
ところで、新しい従業員ですが…残念ながら、まだ決まっていません。

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ママは、まだお店に出ています。
昨日も、お祖母ちゃんが心配そうに、働くママに声をかけていました。

「ローリン、妊娠中なんだから、あまり無理はしないでね」
「大丈夫よ、ママ」
「ええ、でも早く新しい人を決めないと…赤ちゃんが生まれたら、生まれたで
目を離せないでしょう」
「私はまだ平気よ、そんなに焦らないで」

おばあちゃんは、早く新しい従業員を雇わなくちゃと、毎日言っています。
けれど、面接を何度かしても、良い人がなかなか見つからないのです。
ある人は時給が安過ぎると言い、ある人は週に2日ほどしか出られないと言
い…

お店にはお店の都合があるし、働く人には働く人の都合があるんですね。
働くって、私が漠然と考えていたよりも、大変なことのようです。



ところで話は変わりますが、先日、サイラスさんがお祖母ちゃんのために、
あるプレゼントを買ってきたのです。
一体、何だったと思います?

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そのプレゼントとは…この子!
ちっちゃな灰色のミニチュアシュナウザー。名前は、イアソン。
身体は小さいけれど、もう成犬なんだって!

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最近、ブライトリバーでは、ペットを飼い始める人が増えていると、テレビで
言っていたのは聞いていたけど…。
ある晩、お祖母ちゃんが「犬って可愛いわね」と言った、その翌日、サイラス
さんは仕事帰りの足でペットショップによって、イアソンを買ってきたんだそう
です。
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「サイラスったら、時々本当に人を驚かせるんだから」
お祖母ちゃんは、笑いながらサイラスさんを睨みます。

「私にプレゼントと言って、本当はあなたが犬を飼いたかったんでしょう?」
「いや違うよ、君が欲しいのじゃないかと思ってさ」
「うそおっしゃいな。あなたが新聞の『子犬をもらいませんか』というコーナー
をしょっちゅう見ていたこと、私知っているんだから」
「なんだ、フィービー知ってたのか。参ったな…実はそうなんだ」
ふふ、サイラスさんって、おかしいですね。
お祖母ちゃんが、あんまり楽しそうに笑うので、私もつられて笑ってしまい
ました。

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とは言え、仕事を持っているサイラスさんの代わりに、イアソンの面倒を見て
いるのは、主にお祖母ちゃんです。イアソンは、お祖母ちゃんにお風呂に入
れてもらうのが大好きなんだって。

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「私が洗おうとすると、馬鹿にしたみたいにテケテケ逃げていくくせに…」
サイラスさんが、そうぼやいていました。
そう。イアソンって、実はけっこう生意気なんです。サイラスさんや、私に対す
る態度と、お祖母ちゃんに対する態度、明らかに違います。

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「イアソン、お手。お手だよー、手をあげるの」
「わふ」
くだらん事させなさんな、とでも言いたげな目つきのイアソン。
「んもー。絶対、そのうちお手させてやるからね」
「わふん(出来るもんなら、やってごらん)」
く、くやしい…。
その時…

チリリリン

裏口の、家族用玄関のベルがなりました。
きっと、お祖母ちゃんかサイラスさんを訪ねてきたお客さんです。

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「どなたですかー?」
見たことのない、お婆さんです。
「あら?…まあ、あなたもしかして、ハニーじゃない?」
え?
どこかで会ったことある人だったかな?困りました、思い出せません。
「あの、失礼ですけど、お名前聞いてもいいですか」
「ほほ、ごめんなさいね。あなたが小さい時に、何度か会ってるもの
だから、つい」
そのお婆さんは、ジル・アンダーソンと名乗りました。

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ジルさんは、お祖母ちゃんの昔からの友人なのだそうです。
「すっかりご無沙汰しちゃってて。特にサイラスとは、久しぶりね」
「ええ、確か…結婚式の時に、お会いしたきりじゃないかな?」
「ジルが遊びに来る時は、あなたはいつも仕事中だったものね」
へー、ちっとも知りませんでした。
私の小さい頃も知っているなんて、何だかちょっと恥かしいような気がしま
す。変なことしてなかったらいいですけど…。

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ジルさんは、いつもニコニコしている、優しそうな人です。
旦那さんは、定年退職をするまで、警察官をしていたそうです。

「娘がね、少し前に大学を卒業したの。これから、どうするのって聞いたら
何でもPCを使って仕事をする、何とかって言うデザイナーになりたいそうよ」

パソコンで、デザイナー???

「それ、どういう仕事なんですか?」
私が聞くと、ジルさんは困ったように頭をゆらゆらと振りました。
「ごめんなさいね、私ったら機械には本当に弱くて…正直、娘の言うことが
よく分らないの。フラッシュがどうとか、ページを作るとか言っていたけど、写真や
印刷とは違うんですって。」
「WEBデザイナーのことじゃないかな」
サイラスさんが、助け舟を出しました。ジルさんは、曖昧にうなずきましたが、
あんまり良く分ってはいないみたい。
私もあんまり詳しくは知らないけど、ホームページとか、作る人のことかな?

「それで、どこか、よい就職口は見つかったの?」
「いいえ。当分は、フリーターでもしながら、もう少し勉強を続けるって言っ
てるわ…でも困ったことに、まだバイト先が見つからないみたいで」

「…」

お祖母ちゃんと私は、同時に顔を見合わせました。

ひょっとして、ひょっとすると…

これは、天の助け?


…かも?


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