今日は、お祖母ちゃんの経営するお店にやってきました。
店の名前は『フィーべ』。可愛い雑貨を扱うお店です。1階の半分が店舗、2
階がお祖母ちゃん達の自宅になっています。
お店の内部です。
ママはここで、レジのパートをしています。サイラスさんは本職は科学教師
だけど、仕事が終わると在庫補充の手伝いをしているそうです。
「ハニーいらっしゃい、よく来たわね」
「うん!ママは、もう少し後で来るって」
「そう、じゃあお店の中にはいりましょう。仕事の説明をするから」
「はあーい」
実は私、今日からここでバイトをするんです。仕事内容はお掃除と…
「ハニー、ひょっとすると時々セールスも手伝ってもらうかも」
「ホントに?」
「ええ、最近なんだか急にお客さんが増えたの。何かを探しているようなそぶ
りの方がいたら、“何かお探しですか”って声をかけてみてくれる?」
「うん、分かった!」
お店が始まると、本当にたくさんのお客さんが来て、ママもお祖母ちゃんも
大忙しです。
「あら、校長先生」
ママの声に振り向いたら、ハイスクールのラムゼイ校長先生がレジに
並んでて、びっくり!
「今日は。あの、プレゼント用に包んで欲しいんですが…ええと、なるべく
女性が喜ぶように、きれいに飾ってもらえますか?」
「大事な方へのプレゼントですね、はい承知しましたわ」
「実は、婚約者の誕生日で…」
あ、ちょっと照れてる。ラムゼイ校長に婚約者がいたなんて初耳です。
「ハニーちゃんじゃない?」
「あ…アンナさん、お久しぶりです」
同級生の、レオン・ブロッサムのお母さんに声をかけられました。
レオンとは同じブライトリバー東区に家があって、イワユル幼なじみっていうん
でしょうか。昔はよく遊びに行ったりしていたんです。
「小学生の時以来ね。レオンがいつも学校でお世話になってます」
「え、そんなお世話なんて」
学生同士で、世話も何もありません。
でもそう言えば、アンナさんは昔から、こういう丁寧で腰の低い人だったよう
な気がします。
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